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MA BRAVO!

/ma ˈbra.vo/

褒め言葉。「よくやった!」と評価されているように聞こえる。しかしイタリアでは、礼を言う前に声の調子を確かめたい。

Davide dressed as a Manzoni bravo, confronting a frightened Don Abbondio

一見すると

褒め言葉。「よくやった!」と評価されているように聞こえる。しかしイタリアでは、礼を言う前に声の調子を確かめたい。

本当の意味

「Ma bravo!」は失敗した相手への皮肉にもなる。「鍵を家に置いたまま締め出された」「Ma bravo!」。「お見事ですね」と言いながら、実際は呆れている。「complimenti!(おめでとう)」まで続けば、事態はさらに深刻だ。

どう使う?

明るい「Bravo!」は本当の称賛。ゆっくり伸ばした「Maaa bravo!」に眉を上げる仕草やわざとらしい拍手が加わると、失敗を祝う公開式典になる。日本語の「さすがですねえ」が皮肉になる感覚に近い。

イタリア語の逆説

さらに文学的な落とし穴がある。マンゾーニの小説『いいなづけ』に登場する bravi は優等生ではなく、権力者に雇われた武装したならず者。二人は司祭ドン・アッボンディオを脅し、レンツォとルチーアの結婚を阻止しようとする。歴史的な bravo には「用心棒・手下」という別の意味があった。

読み解く鍵

イタリア語では言葉の意味だけでなく、表情と抑揚が判決を下す。称賛の語が叱責になる。そして同じ bravo が、立派な人、失敗した人、十七世紀の武装した手下を指し得る。

生き残るためのルール

「Bravo!」なら礼を言ってよい。「Ma bravo!」なら直前の失敗を思い出そう。「Complimenti!」まで聞こえたら謝る準備を。石垣の陰から武装した二人が現れたら、結婚式は延期したほうがいい。

ひとつ知れば、またひとつ。

イタリアの不思議をまたひとつ発見。まだまだあります。

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