一見すると
別れ際に愛情を込めて言う、ちょっとした注意やアドバイス。
本当の意味
あなたが何をすべきか分かっていることは、こちらも分かっています。それでも言います。これで責任は正式にあなたのものです。
「Mi raccomando、いい子にしてね」「Mi raccomando、暖かくしてね」「Mi raccomando、着いたら連絡してね」
返事は必要ありません。新しい情報である必要すらありません。
課題と責任と、ほんの少しの罪悪感を同時に渡す表現です。
使い方
イタリアのお母さんは、この表現の自然な生息地です。
子どもはリュックも靴もおやつも連絡帳も持っています。学校の場所も知っています。9月から毎日通っています。
母親は出ていく子を見て言います。「Mi raccomando」
何を? 全部です。
いい子にする。先生の話を聞く。上着をなくさない。おやつを食べる。家族がいることを忘れない。
大人同士でも完璧に機能します。「お客さんは10時に来る。Mi raccomando」。「何を?」とは誰も聞きません。聞いた時点で少し不安です。
読み解き方
イタリア人が「mi raccomando」と言うとき、大事なのはしばしば言わなかった部分です。
つまり「私が何を期待しているか、あなたはもう知っている。そして、あなたが知っていることを私も知っている」。
二語。新情報ゼロ。責任は100%。Mi raccomando.
