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MAI UNA GIOIA

/ˈmai ˈuna ˈdʒɔja/

Mai una gioia:30秒の小さな不運を「宇宙が自分だけを狙っている証拠」に変える、現代イタリアの大げさな嘆き。

MAI UNA GIOIA

一見すると

ただの愚痴。何かがうまくいかなかった、それだけ。

電車に乗り遅れた時でも、失恋でも、自販機に1ユーロ飲まれた時でも使えます。悲劇の規模は問いません。

実際は

自分を哀れみながら、その自分を同時に笑う現代的な表現です。Mai una gioia は本気で同情を求めるより、失敗を先にネタにします。

説明はほとんど不要。日常の小さな悲劇の中心で、5秒だけ「宇宙は自分を狙っている」と確信する姿が完成します。

場面

お腹が空いた。コインを入れる。ポテトチップスを選ぶ。らせんが回る。袋が前へ出る。傾く。

そして止まる。自由まであと2センチ。

あなたは袋を見る。袋もあなたを見る。もう個人的な戦いです。機械を叩く。動かない。もう一度。動かない。

そこで言うのは「残念」ではありません。「Mai una gioia」。

人生が悲劇だからではなく、ポテトチップス一袋に負けたからです。

読み解き

昔の愚痴は同情を求めました。今の愚痴は共犯者を求めることがあります。Mai una gioia は不運をキャラクターにし、自己憐憫をオチにします。

「良いことなんて一つもない」と言いながら、その話をかなり楽しんでいる。SNS時代らしい矛盾です。

喜びはそのうち来るかもしれません。それまではエンゲージメントがあります。

ひとつ知れば、またひとつ。

イタリアの不思議をまたひとつ発見。まだまだあります。

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